明知線紀行(4)終点明智へ

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【岩村駅から明智駅までの停車駅】
======岩村1213======1230明智(終点)
下り9D列車・普通明智行(アケチ10形(11)・単行)

岩村 主要有人駅・列車交換可能駅

花白 国鉄時代の追加設置駅・昭和42年(1967年)・温泉センター至近

山岡

野志 第三セクター転換後の新設駅・平成6年(1994年)

明智 終点・本社駅
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岩村は、木曾谷よりひとつ南にある山間に広がる大きな盆地になっている。この先の線路は、川と山が織りなす複雑な地形の中を縫う様に走って行き、この明知線の独特な景観になっている区間である。

この付近の家々は、白漆喰と黒瓦葺きの重厚な旧家が点在し、土蔵も数多く残る。また、日本一の農村風景のエリアになっているそうで、山・川・田圃が織りなす素晴らしい景観が広がっている。丁度、田植え直前の為、所々で、農家の人がのんびりと農作業をしているのも、良い雰囲気である。


(岩村付近の田園風景。しばらくは、岩村盆地を高速で走る。)

(ふと見ると、奥にも、棚田が広がる。)

岩村盆地は東から西に傾斜しており、線路は西進して、比較的平らな岩村盆地から山の中に入ると、6分程で次の小さな駅である花白駅(現・花白温泉駅)に到着する。この駅には、駅前温泉があり、数人の年配客が下車して行く。また、庄内川支流の小里川沿いのとても狭い谷間で、田んぼが所狭しと広がっているのも見所である。


(温泉前駅の花白駅。14パーミルの勾配の途中にある。)

花白駅を出発し、その先の左急カーブで90度近く曲り、線路は西から南に進路を変える。廃車が側線に置いてある山岡駅を過ぎると、ふたつ目の峠である野志峠に差しかかる。木曽谷の南に並行する山を、もうひとつ越える感じである。

ここは、木曽谷に並行する恵那山断層の山脈をもうひとつ越える場所で、山と山の裾がぶつかって標高が低くなった狭小部になっている。しかし、トンネルは無く、切り通しの真っ直ぐな線路になっている。また、国道もぴったりと並走している。


(国土地理院電子国土Web・野志峠付近)


(野志峠の切通部。ピークの海抜は530m位である。)

野志峠を登り切り、返しの急な下り坂の途中にある野志駅(のし-)が見えて来る。撮り鉄の鉄道ファンが、ひとりカメラを構えている。

野志駅は第三セクター後の平成6年(1994年)12月開業の新駅で、急坂の途中に設けられた特例駅である。構内の勾配は30‰(パーミル)あり、ホームの向かい側に、「線路勾配30」の観光案内看板も建っている。なお、駅の勾配については、原則水平(勾配標はL=Level=水平の意味)にしなければならないが、5‰までの微勾配は許容され、列車の留置や連結解結をせず、安全が確保される場合は、10‰まで許可される。それ以上は、特例になっている。


(30パーミルの急勾配にある野志駅。)

最後の途中駅である野志駅を発車する。深林の中の水をたっぷり湛えた水田を見ながら、狭い谷間を走り、2km先の終点を目指す。野志川沿いに棚田が広がっているので、これを絡めて撮り鉄も良さげである。この川谷には、人家があまり見られないが、野志峠南側(駅から北)の山際に集落がある。


(野志川沿いの水田を下る。)

野志駅からは、長い下り勾配になり、列車は滑る様に快走する。暫くすると、左手の視界が開けて、高台からの明智の町並みが見えて来る。北側から、明智盆地に入った様である。


(明智の町並み。かなり速い速度で急坂を下る。)

(返しの左大カーブを抜ける。)

大きな右カーブ、連続して左カーブを抜けて、警報機や遮断機の無い第四種踏切を通過すると、約600mのロングストレートを、速い速度で下って行く。まるで、滑り台の様である。


(明智駅手前の下り勾配ロングストレート。)

ブレーキが強力に利き、列車は急減速して構内に進入。乗車約1時間で、終点の明智駅に到着。時刻は、12時30分になった所である。


(終点の明智駅に進入。)

(明智駅に到着する。)

(つづく)


2017年7月29日 FC2ブログから保存・文章修正・校正
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